この記事で扱うPANECO® board Sは、天然繊維・化学繊維・混紡繊維を活用できます。素材名だけで受入可否を判断せず、付属品や状態も合わせて確認します。相談前に必要なのは、衣類の種類・素材・量・付属品・状態・再活用先の6項目を、分かる範囲で整理することです。裁断や金具の除去は、必要な方法を確認してから進めます。
素材名に加えて、衣類全体の状態を見る
古着の再資源化は、方法によって受入条件が異なります。PANECO®では、繊維の種類ごとに分離せず素材として活用できる一方、付属品、表面加工、汚れなども確認して対象を決めます。
最初からすべての情報がそろっている必要はありません。衣類の種類や保管状況から整理し、不明な項目を分けて伝えると、次に何を確かめればよいかが明確になります。
品質表示は、分かる範囲で記録する
衣類の種類と品質表示を確認します。「綿とポリエステル」「表地と裏地が異なる」など、ラベルから分かる内容を記録してください。表示がない、薄れて読めない場合は、推測せず「不明」とします。
シャツ、ジャケット、ニットが混ざっているなら、主な種類と大まかな内訳を整理します。同じ型の衣類が多い場合も、年代や仕様の違いがないかを確認。一枚ずつの詳細一覧が必要かどうかは、相談時に確認できます。
混紡と、異なる衣類の混在は分けて伝える
混紡とは、異なる種類の繊維を混ぜて糸をつくることです。綿のシャツと化学繊維のジャケットを同じ箱に入れる「衣類の混在」とは異なります。相談では、生地の組成と、回収品全体の種類の混ざり方を分けて伝えましょう。
白系が多い、濃い色が中心、色が混在するなど、色の傾向も製品計画に役立ちます。色別の仕分けが必要か、仕上がりをどう確認するかは、製作内容と合わせて決めます。
金具・樹脂・裏地・表面加工を確認する
ボタン、ファスナー、装飾などの付属品、厚いプリント、コーティング、裏地、中綿を確認します。外から見える生地だけでなく、衣類全体の構成を伝えます。
付属品の除去や裁断は、必要な範囲と方法を確認してから行います。先に裁断すると、ラベルや構造の情報が分からなくなることがあります。作業を誰が行うか、どの状態で受け渡すかを決めることで、準備の重複を減らせます。
汚れと保管状態を分けて記録する
汚れ、におい、水濡れ、カビの有無に加え、「長期間倉庫に保管」「一部の箱が濡れた」などの状況を記録します。状態が異なるものがある場合は、その違いが分かるように伝えます。
大量の洗浄などを先に行わず、対応方法を相談してください。これから回収する場合は、受入対象と準備方法を決めてから参加者へ案内すると、回収後の選別や保管を計画しやすくなります。
6項目の確認メモを、そのまま相談に使う
| 項目 | 記録する内容 | 書き方の例 |
|---|---|---|
| 衣類の種類 | 主な品目と種類の混ざり方 | シャツとジャケットが混在 |
| 素材 | 品質表示で分かる組成。読めないものは不明と記載 | 綿・ポリエステル/一部は表示不明 |
| 量 | 重量、着数、箱数など分かる単位。実測か概算かも区別 | 約5箱、重量は未計測 |
| 付属品・加工 | 金具、装飾、裏地、中綿、厚いプリントなど | ファスナー付き、一部は中綿あり |
| 状態・保管 | 汚れ、におい、水濡れ、カビ、保管場所 | 室内保管、目立つ汚れのある衣類が一部あり |
| 再活用先 | つくりたいもの、使う場所、未定の事項 | 時計やコースターを検討、数量は未定 |
上の例は記入方法の例示で、受入れや製作条件を示すものではありません。未確認の項目は「不明」「確認中」と書けば構いません。写真が必要な場合は、相談後に内容に応じてご案内します。
「シャツとジャケットが混在。組成は一部不明。約5箱を室内で保管。ファスナー付きあり。時計などのプロダクトへ再活用したい」という短いメモから、必要な情報を整理できます。