古着リサイクル
プロジェクトby PANECO®

USED CLOTHING JOURNAL

古着リサイクルの仕組み|衣類がPANECO®のボードになるまで

古着を確認し、粉砕・混合・加熱・加圧を経てPANECO®のボードと製品にする流れを解説。回収と再資源化、製品製作の違いも整理します。

執筆・運営:株式会社ワークスタジオ|PANECO®

PANECO® board Sでは、古着を細かい繊維に加工し、接着剤を混合して加熱・加圧することで板状の素材にします。そのボードを用途に合わせて加工し、プロダクト・家具・空間へつなげます。

古着から製品へ、4つの工程でつなぐ

衣類のまま再び着るリユースに対して、再資源化は原料や素材として利用する方法です。ここではPANECO® board Sを用いる流れを紹介します。古着のリサイクルすべてに共通する工程ではありません。

  1. 01 素材・状態の確認衣類と付属品を確認し、対象と準備を決める
  2. 02 繊維への加工衣類を細かくし、ボードの原料にする
  3. 03 ボードへの成形接着剤を混合し、加熱・加圧する
  4. 04 製品への加工用途に合う寸法・形状・部材で仕上げる

素材をつくる工程と、製品をつくる工程を一緒に計画することが、本プロジェクトの特徴です。原料の確認と並行して、完成品をどこで誰が使うかを考えます。

01 素材・状態を確認し、再資源化の対象を決める

古着の種類、繊維の組成、汚れや水濡れ、付属品などを確認します。品質表示が読めない場合は「不明」と伝え、衣類の種類やおおよその量から整理できます。

PANECO®は天然繊維・化学繊維・混紡繊維を、繊維の種類ごとに分離せず活用できることが特徴です。付属品や状態は別に確認し、必要な前処理と担当を決めます。裁断や金具の除去を行う前に、素材・状態の確認項目を参考に情報をまとめましょう。

02 衣類を細かくし、ボードの原料にする

確認した古着を細かい繊維へ加工します。服としての形を解き、板状に成形するための原料に変える段階です。

古着の色や繊維の組合せは、ボードの表情に関わります。同じ青系でも、濃淡や混ざる色によって見え方が変わります。元の服の色を均一に再現するものではなく、繊維の混ざり方を素材の表情として生かします。希望する雰囲気はサンプルや製作条件と合わせて確認します。

03 接着剤を混合し、加熱・加圧して板状にする

粉砕した繊維に接着剤を混合し、プレス機で加熱・加圧してボードへ成形します。やわらかい衣類が、切断や穴あけなどの加工を検討できる素材に変わります。PANECO® board Sは、特許第7254401号に基づく技術を用いています。

board Sの繊維廃棄物含有率は製品中90%です。繊維廃棄物に接着剤を加えて成形するため、製品全体が古着だけでできているわけではありません。

ボードの寸法・厚さや用途ごとの確認事項は、PANECO®の素材・仕様と使い道にまとめています。具体的な設計を進める際にご確認ください。

04 使う場所に合わせて製品へ加工する

ボードを製品の寸法に合わせて加工し、部材や仕上げを組み合わせます。時計なら文字盤や機構、家具なら脚やフレームなど、製品ごとに必要な構成を設計します。

時計やコースターなら、使う人、寸法、必要数、使用場所、希望時期を整理します。家具や展示什器へ展開する場合も、同じ項目が検討の出発点になります。用途に応じて荷重や設置条件も確認し、古着の量と完成品の数量を照らし合わせて計画します。具体的な活用はプロダクト・家具・空間へのアップサイクルをご覧ください。

完成後の使い道と、取り組みの記録を残す

完成した製品を使う場所で、原料となった古着や製作の背景を伝えると、参加者も取り組みの結果を知ることができます。記録は「回収した量」「再資源化に使用した量」「製作物」「活用先」を分けて整理します。

使い終えたボードの再資源化は、表面加工や汚れ、他素材との組合せを確認して検討します。設計段階で、部材の分解や使用後の扱いまで相談しておくと、次の活用を考えやすくなります。

参考情報

素材の仕様と取扱条件(PANECO®公式)↗

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